ゆるゆり12巻と大室家2巻と小冊子

╰(´◔∀◔`)╯ついに新巻出たぞォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

\( 'ω')/ウオオオオオアアアーーーッ!



ということでさっそくゆるゆり12巻と大室家2巻を買ってきた・。・v

特装版なので小冊子が2つ付いてます。


あふれ来るモチベーションを、過度なネタバレにならないように注意しながら感想とか見どころとか垂れ流していきたいかなーと思います。



ゆるゆり12巻+小冊子〜

ゆるゆりの魅力の1つがなもり先生の独特の感性から繰り出されるシュール感だと思うのですが、
今回も読書に夢中な結衣に放置された京子がダミー結衣を制作して遊びだしたり、
花見のパーティグッズ調達係になったチーナがコスプレグッズを片手にとんでも妄想を爆発させたり、
娯楽部4人で順番に書き足していってロボットのイラストを描くことになったりと、
抜かりないギャグの畳み掛けで百合抜きにしてもなかなかの完成度でした。

百合方面では綾乃が京子を映画に誘うために奮闘したり、
あかりと京子が小さい頃にしたかくれんぼを思い出しながらコタツの壊れた部室で身を寄せ合ったりと盤石の構え。

小冊子の方もなかなかよくて、キャンプの写真をみんなで見返した後で、
「焼き増ししてほしい写真の裏に名前を書く」
というオーソドックスな作業の中に、色々なドラマが詰め込んであって見ごたえあります!・。・!
特に綾ちとな、あのささやかさが素晴らしい。


さて、そんな中で今回特に推したい話が大きく2つあります。
最初に言っとくとさくひま回と千鶴回です、ちょっと長めに振り返っていきたいと思います。
ネタバレ度が上がるので気にする人はブラウザバック推奨かもです・・・





第85話:夢で逢い・・・たくないかも

この回では、櫻子視点で描くさくひまの素晴らしさを改めて確認することができました。
以前あったのは、最近構ってくれない向日葵と、それと連動して向日葵と一緒にいるようになったチーナに図らずも焼きもちを焼いてしまうという話でしたが、
今回はまた少し違った趣向で物語が始まります。

いつものように(?)お腹を空かせた櫻子のもとにやってきた向日葵でしたが、なんだかいつもと様子が違います。


なんだこの向日葵は・・・たまげたなあ

日頃のツンツンっぷりからは考えられないほどのデレデレっぷり、ハートマークまで飛んじゃってます^。^;

まぁ夢だったわけですが()
しかしながら、この夢のせいでミョーに向日葵のことを意識してしまうようになったしまいます。
勿論向日葵は櫻子の夢の事なんて知るはずもないのでいつも通りの距離感で絡んでくるわけですが、
そのたびに夢の中の向日葵がチラついてギクシャクしてしまう櫻子という構図が素晴らしかった。

まぁなんだかんだケンカで終わるこの2人の安心感は異常。
今巻で一番ニヤニヤできるいい百合回なのではないかと思います。



ところで・・・
もはや盤石といっていいほどド定番のこのカップリングなわけですが、

さくひま』なのか『ひまさく』なのか?

という永遠のテーマがこの作品にはあるわけですね・・・
ちなみに、以前におんなじテーマで記事書いたのを途中で思い出してしまいましたが、もったいないから消しません^。^;→参照
勿論、このカップリングの他にも『あかり&ちなつ』、『京子&綾乃』あたりも、おそらく割れるところではないのかと思います。
かくいう自分も最初のうちはひまさくのつもりで眺めていましたが、作品の進行と共にさくひま派に鞍替えしました。
ひょっとすると今後の展開次第では再びひまさく派に・・・?なんてこともあるかもしれません。
公式が公言していないということはそれだけ揺らぎがあり、想像の自由度も高いわけですね。
勿論、公言されてない以上どちらが正しいということもないわけです(穏健)

しかしながら、どういう見方の差異からこの違いが生じてくるのかという部分には興味があり、
自分としては、この作品の百合には大きく2種類の眺め方があることに起因しているのではないかと考えています。

作中で公言(というかネタに?)されていますが、この作品はサザエさん時空、いわゆる歳を取らず4月1日と共に学年がリセットされる世界で展開されています。
この歳を取らないという理を絶対のものと捉えるで、この作品のカップリングの見え方が大きく変わってしまうのではないかと私は考えています。

もし前者のように、すべてのキャラクターはこのまま永遠にこの学年、ひいてはこの思考のままカップリングを形成するという視点でこの作品を眺めるのであれば、
当然今現在どちらが積極的かというのをそのまま受け攻めに反映させることになるのではないかと考えられます。
例えば櫻子の向日葵の例で言えば、この視点で見ている人はひまさく派が多いのではないでしょうか?
まだおつむの年齢に開きがある()こともあってか、たまにベクトル出しても基本的に無自覚な櫻子に比べて、
なんだかんだ甲斐甲斐しく世話をしてあげたり、ふとした拍子に物思いにふけったりする向日葵の方が恋愛感情に芽生え易そうに見えます。
というか、『くっつきそうだけどさくひまは無さそうだから必然的にひまさく』という思考に行きがちなのではないかと思います。

しかしながら、このルールに従って考察もとい妄想を掘り下げていくと、ある見解に行きつくことが多くなりました。
それは、「現状で固定されるとそもそもカップルまで行きつかないのではないか?」という疑問。
それは個々人の思考の成長が見込めないという部分だったり、立ち位置が固定され続けるということだったりが原因だったりするわけですが、
これだとどうしても考察の幅が狭くなってしまったり、強引になってしまう部分が多い気がしていました。

そこで出てくるのが後者の視点、すなわちサザエさん時空を抜け出し、カップリングが成立するところまで時間を拡張して観測するという視点
言い換えれば、最終的にどのように結ばれるか?というところを妄想する視点なのである。
裏を返せば作者の決めたルールを放棄し、作者が提示したものでない要素を見ようとしている分、ある種禁忌に触れていると言えなくもないが( ´◔‿ゝ◔`)
ただまぁ妄想ってそもそもそういうもんだしな、うん( 'ω')
さくひまというカップリングはどちらかというとこの視点での産物だと個人的には考えていて、
自分の現段階での結論としては、さくひまという形にこの二人は収束するのではないかと考えています。

自分の中では、最初に恋愛感情を自覚するのも、最終的に思いを打ち明けるのも向日葵なのかなぁと思っていたりします。
でも、告白というよりかは、吐露したものを櫻子が受け止め、自身の思いを確認する、といった感じなのかなぁと考えたり。


向日葵のことですから、必死で勘違いだと自分に言い聞かせて押し殺そうとするかもしれません。
気持ちの裏返しで櫻子に過度につよく当たってしまい、後で思い返して凹んでしまったりするかもしれません。
そんな向日葵の様子の変化を、ちょっぴりおつむが成長した櫻子はどんな目で眺めるのでしょうか?

もしかしたら初めのうちは今と変わらず面と向かって問い詰めてしまうかもしれませんが、
なんだかんだ向日葵のことをしっかりと思いやって、ぎこちないながらも救いの手を差し伸べられるのが櫻子なんじゃないかなぁと思います。

自分を押し潰すほどに抱え込んでいた櫻子への思い、櫻子の優しさを前にこれ以上偽りたくない気持ちが一気に押し寄せて、
崩れるような涙の告白みたいな展開になったら僕は大好物です^q^
面を食らった櫻子も、結局向日葵が大事でこんなに最近向日葵のことばっかり考えてたんだなぁってそこで気づくわけですね。

・・・我に返った翌日のこの二人とかめちゃくちゃニヤニヤできそうですねこれ^ω^







・・・





気持ち悪すぎて今からでも全文抹消したい



向日葵の積極性とも取れる要素というのは、別に向日葵側が櫻子に対して押せ押せな将来像を表しているわけではなく、
むしろ櫻子についていきたい、リードしてもらいたいという心の表れなのではないかと考えています。
いつも櫻子に振り回されるけど、なんだかんだ最後はまんざらでもなさそうな表情の向日葵と、
破天荒ながら大事なところでは向日葵のことを引っ張ってくれる櫻子という構図は今も昔も変わらないのではないでしょうか。










結局向日葵は櫻子の嫁で、
櫻子は向日葵の夫なんだよなあ^〜








第84話:ありがとう

ゆるゆり10.5巻で、こんな話があったのを覚えていらっしゃいますでしょうか・・・?

今回はこのお話の続き、楓との約束のために千鶴が頑張るというお話になってます。

この回は千鶴というキャラの独立という非常に大きな意味のある回だと私は捉えています。
実は私は登場からしばらくこのキャラのことをあまり好きになれませんでした。
それは別に容姿や言動の好みということではなく、千歳の見せ方を増やすために登場させられたキャラというイメージがどうしても拭えなかったためです。

そもそも千鶴というキャラの登場の大元は、千歳がエイプリルフールに嘘をつくという流れで突拍子もないことを言いまくる中で、
実は双子という如何にも嘘っぽい事実がカミングアウトされたというところであったか、この時点で千鶴を今後登場させる予定だったのかすらそもそも謎である。
登場後もしばらくは基本的に姉の付属物として登場し、姉と綾乃の百合絡みを妄想(姉と違ってよだれを出す)。
これを機に綾ちと・ちと綾の妄想材料が供給されるようになったほか、池田家での姉妹の様子も度々登場するようになる。
単体での特徴はと言えば無表情で京子のことが嫌いと、あまりプラスの性質とは言い難い。
そのせいもあってクラスでも少し怖がられていて、いつも1人で本を読んでいるのが定位置であった。

そんな千鶴が、楓との約束を果たすため、クラスの子と上手くやっていけるように悪戦苦闘する回というのだからグッとこないはずがない・・・

まずこのカット、今までだったら姉にべったりだったはずの千鶴からしたら大きな一歩である。
何せ、姉とべったりしたいだけだったら友達なんていない方がいいわけであるから、ある種姉離れの一歩と言えなくもない。

そして、次に見てほしいのがこのカットである・・・!







これはもう感動するしかない。
些細な手つきだが、こんな日が来るなんて・・・とホントに感慨深い。
楓との約束のために頑張ってるというのもこの2人を絡ませるだけでストレートに伝わってきてなお良し。
千鶴が京子を友達と認めるような、雪解けの日は来るのでしょうかね・・・まだ当分先だろうなʅ(‾◡◝;)ʃ


少しずつではありますが、千鶴が千歳とは独立した1人のキャラクターとして動き始めている。
小さな1歩ではありますが、ようやく千鶴というキャラを諸手を挙げて認められるようになるであろう、大きな一歩でもあるのです。
今回の千鶴の努力が上手くいくのかどうかはあえて書かないので、まだ読んでない方は噛み締めるように目を通していただきたいと思います。







〜大室家2巻+小冊子〜

大室家の3姉妹にスポットライトを当てたスピンオフの第2巻。
今回の特装版には、古谷家という、その名の通り古谷姉妹にスポットライトを当てた小冊子が付属してます。

今回読んでて印象に残ったのが、みさきち結構馴染めてきてるなぁ〜ってところ。
まぁ花子の思いやりあってのところも大きいですが、仲睦まじそうに4人で遊ぶ回もそれなりに多かったですね。
櫻子には犬と勘違いされて悲しみを背負ってしまいましたが( ´◔‿ゝ◔`)


この感じ既視感あると思ったらラブライブ!1期のセンター決めのときのにこですね・・・
ポンコツさきちの満足げな「むふー」でご飯3倍はいけそうです。


古谷家の方はというと、主に楓目線での向日葵や、大室家の面々を描いていったようなお話が入っていました。
ここで出てきた向日葵の朝ヨワ設定が個人的には結構ツボに入りました()
楓が頑張って色々と策を講じて向日葵に起きてもらおうとするのですが、どうしてもスッキリ目覚めてくれなくて困惑してしまうという話なんですが、
最後にやってきた櫻子が寝てると思って悪口言ったとたん飛び起きて追いかけまわすという構図がもう完璧ですね^q^



さて、そんな2巻で一押しなのがこの話。



もはやゆるゆりではおなじみとなった動物パジャマですが、1つ前の話でどうやら花子もちょっと興味があることが分かりました。
そこで、珍しく櫻子がお姉ちゃん力を発揮して、京子からクレーンの極意を学んで花子のために取ってきてあげたわけですね^。^

花子の喜ぶ顔を見ようとさっそく部屋へ向かった櫻子でしたが、花子はどうやら宿題が上手く進まずカリカリしている模様。
そしてついに・・・





ケンカになってしまいました(´・ω・`)
しかし、そこは撫子さんが年長者としてきっちりまとめてくれるわけですね、花子に櫻子の部屋へ行くように促します。
部屋に向かうと当然機嫌を損ねた櫻子がいるわけですが、もう1つ、欲しかった動物パジャマが目に入ってくる。という流れになっています。

この回は、日頃は優秀な姉と妹に挟まれて櫻子のアホさが際立っているものの、時には姉として妹を思いやれるという部分。
そして、それが完全な立ち回りとは言えず、なんだかんだ一番上のお姉ちゃんの存在が大きいというところがよく分かる構図になっています。
そして何よりオチが秀逸です、ここを含め2巻では頭一つ抜けた完成度の回だったと思っています。
なのであえてオチは言いません、まだの人は読みましょう( 'ω')







と、いうことで今回も期待を裏切らないクオリティで大満足でございました!・。・!
買って損はない満足度なのでまだの人はぜひ買いましょう!余力のある人はぜひ特装版で!
というか余力のない人は貸し付けて布教します!そしてオフとか飲みとかで語り合いましょう!╰(´◔∀◔`)╯

OVAの制作とそれの劇場上映(?)も決まったみたいですしそっちも待ち遠しいですね^〜
制作陣が一新された部分は一抹の不安はありますが、先行ビジュアルでは今のところ問題無さそうです・。・


余談ですがキツネの社mfとあめおふ!のスタッフやるのでぜひ皆さん遊びに来てください・。・v

以上!!