2014年秋アニメ

なんと年が明けてしまいました、キモオタの皆さんもさぞ生産性の無い2014年を食いつぶしたことでしょう。、。
今日もそんな皆さんと一緒に豊作と名高い2014年秋アニメを振り返っていきたいと思います、早速参りましょう。




今期私が完走したのは

ヤマノススメ セカンドシーズン(2クール目)
アカメが斬る!(2クール目)
美少女戦士セーラームーンCrystal(2クール目)
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
甘城ブリリアントパーク
グリザイアの果実
デンキ街の本屋さん
暁のヨナ
selector spread WIXOSS
Hi☆sCoool! セハガール
SHIROBAKO
TERRAFORMARS
異能バトルは日常系のなかで
結城友奈は勇者である
PSYCHO-PASS サイコパス 2
寄生獣 セイの格率

それから映画方面で

ゆるゆり なちゅやちゅみ!
・楽園追放

ついでに旧作回収方面では

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
DOG DAYS´
咲-Saki-

といった感じで結構な本数になりました。
前評判の高さに偽り無しといった形で安定したクオリティを見せ付けてくれたビッグタイトルの多さに加えて、ノーマークだった新作からも高水準の作品が散見されるといった素晴らしいシーズン。
「見ても見なくてもどっちでもいいかな」という印象が続いた、普段なら継続する枠も贅沢に切ってもなお怒涛の消化ペースで、そのせいでスルーしてしまった作品もちらほら。
特にクロスアンジュ汚いレズとか散々言われながらも一定の評価を得ている作品のようなので、いずれ機会があったら目を通したい。


いつものようにいくつか抽出して雑感と共に振り返って行きたいところですが、その前に今回はちょっと気になったネタをコラム形式でいくつか見ていきたいと思います。




コラム1.最近酷くないですか・・・?

何が酷いって
規制
である。
ちなみにここで言う規制というのは、従来からある下図のようなお色気シーンを隠すためのいわゆる「謎の光線」のことではなく、
グロテスクな描写を隠すために用いられる規制である。



きりさくでも食らったのかな?



昔に比べてグロテスクな描写に対する規制は強くなる一方のようである。
例えば私の好きな漫画のひとつに金田一少年の事件簿という長寿作品があるのだが、この作品における死体の表現を見てもそれが分かる。

いわゆる無印といわれるような旧作であれば手投げ弾で吹っ飛ばされたバラバラ死体や顔がぐちゃぐちゃに潰された死体、さらにはバラバラ死体をつなぎ合わせて天井から吊るしたような惨たらしい死体の描写も普通に描かれていた。
しかし最近ではバラバラ死体の場合は断面が見えないようなアングルにして登場人物の台詞で状態を説明といったなんとも味気ない表現になってしまっている。

もっとも、この漫画が掲載されているのは少年誌。時代の流れと捉えて諦めもつくかなといったところ。
しかし何故深夜アニメの規制まできつくなっているのだろうか。
今期特に酷い規制の入り方をしたアニメを2つほど振り返っていこう。

まずはアカメが斬る!から。
この作品は夏アニメ記事のときに紹介して、そこでは「おねショタが素晴らしい!」とそこばっかり推した気がいたします。
あ、ちなみに後半もレオーネとエスデスは最高だったんでいくつか貼っときます^q^



ついでに私服のエスデスが最高すぎますねこれ・。。・


際限なくペタペタしてしまいそうなので本題に戻りましょう。
このアカメが斬る!、帝国を殲滅し腐敗した帝都を奪還するための革命運動というストーリーになっているので、戦闘が大量にあり、
おまけに腐敗しているだけあって拷問や売春などエログロ要素何でもありな感じになってて規制の矛先が向きそうな気配を放っているわけですね。
その結果こうなってしまった・・・





ギャグかと

何だこれはと言わざるを得ない。あまりの斬新さに噴飯物である。
しかもよく分からないのがニコニコ動画の配信では規制が解除されるということ。
いやいやそっちのほうが全年齢見るだろと。
ホントに何がどうなってるのかよく分からない・・・


そして、双極を成すように酷い規制を披露してくれたのがTERRAFORMARSである。
このアニメは火星への移住計画のために送り込んだゴキブリが異様な進化を遂げ地球にウイルスを撒くようになってしまったため、ワクチンを作るためのサンプルを持ち帰るため火星へ乗り込みゴキブリと戦うというシナリオになっており、
ゴキブリが洒落にならないくらい強いので人間が割とぐちゃぐちゃにやられるシーンが多発する。
その結果こうなった。







あまりのネタ性の高さにこんなAAまで作られる始末である。

正直エロシーンの規制はOVAで解禁!って言えば買う層が一定数いるとは思うんですよ、
でもグロシーン規制してOVAで解禁!って言って誰が買うのかと、切られるリスクのほうが明らかに高い。
実際今期はサイコパス寄生獣は暗い程度でグロシーンに目立った規制の後は無く、明らかに自主的に規制を施しているのである。
臭いものに蓋をしたほうが安心できるのは分かるが、あまりに気にしすぎても見せ場の表現を潰して地味な作品が溢れかえる結果になってしまうことになりそうなので、しっかりと考えてもらいたいところですね・・・





コラム2.声優ってすごい

こちらはselector spread WIXOSSの主人公、小湊るう子。


一方こちらは同じく今期作品、甘城ブリリアントパークのメイン(?)ヒロインの千斗いすず。



中の人おんなじらしいですね^q^
「当たり前じゃん」と突っぱねる人ももちろん大勢いるのだとは思うのですが、自分の中では今まで感じてきた実は同じ中の人シリーズで一番インパクトがありました。
同じクールに共にメインキャラを張っていたにもかかわらず言われるまで全く気づかなかったですし、もっと言えば未だにホントに同じ人か若干疑っているレベルです。演じ分けという次元に無いくらい声色が違う気がしてしまうのです。

逆に、演じ分けの部分で中の人が同じで驚いた今期キャラも紹介しときます。

SHIROBAKOの殴りたいキャラナンバーワンこと高梨太郎。

馬鹿に全振りしたようなキャラですが、対照的に如何にも知性派というキャラも中の人が同じだったりします。








例えばキルラキルの犬牟田宝火、情報戦略部委員長の肩書き通り冷静沈着な頭脳派キャラですが太郎と同じ人です。
こちらは一回分かってしまえば確かに同じ声なのですが、演じ分けの完成度の高さに気づくまで時間がかかりました。


「(この声どっかで聞き覚えあるな・・・)」って思ったときは大体Wikipediaに飛んで出演作品一覧を眺めてみるのですが、ある種のアハ体験が起こることが多くて割と楽しめるのでオススメです。





コラム3.今まで毛嫌いしていたけど・・・

少し前まで、そのクール何を見るかを決めるときに真っ先に外してしまっていたアニメのジャンルがありました。
それが3DCGアニメというジャンルである。
3DCGアニメとは端的に言えば映像のほとんどをコンピュータグラフィックスによって構成している作品であり、特に人物については一般的なアニメとは異なり無機質な印象を受ける。
自分も当初それがどうにも気持ち悪く感じていたのだが、熱烈なプッシュを受けて視聴した3DCGアニメ、てさぐれ!部活ものを境に大きく評価が変わった。

まず、3DCGというのは意外とあっさり慣れます、無機質に感じていたはずなのに今では手書きの作品と大差ないくらい人間味を感じることもあったり。

参考:アルペジオのブヒれる戦艦、従順タカオこと重巡洋艦タカオ

それからこれはアルペジオを完走して確信したのですが、3DCG作品には作画で切るには惜しいほど完成度の高い作品が多いです。

てさぐれも特に2期のやりたい放題感はツボに嵌る人も少なくないでしょう、私は大好きです。 #スピンオフ決定してます

アルペジオもシナリオ自体の面白さもさることながら、艦隊同士の迫力の戦闘シーンはCGの為せる業なのかもしれません。 #1月に映画あるんで誰か見に行きましょう

特に、シドニアの騎士に関しては今年の作品の中では5本の指に入ると個人的には思っているほどの傑作です。 #続編4月からです
※今年良かった作品の総決算については後ほどしていきたいと思っています。

いずれも視聴までのハードルは高いものの、見た人からはそのクオリティを認められ、続編が作られていっているということが分かっていただけたかと思います。
絵柄は大事な判断材料ではありますが、反射的に毛嫌いすることなくいい作品を拾っていきたいと思います。

今期にも個人的に推したい3DCGアニメがあるのですがそれはまた後ほど・・・










さて、それでは本題に戻って今期作品の振り返りと行きましょう。
いつもどおり独断と偏見でしゃべりやすいやつを抜粋していくので、必ずしも紹介したやつほど評価が高いということでは無いということをご了承ください。

まず、自称クラスタとして言及せざるを得ないこちらから参りましょう—









ゆるゆり なちゅやちゅみ!

待ちに待ったゆるゆりの続編はまさかの映画でした・・・







公開初日に行くのは当然の選択肢なんだよな^〜

しかしながら、実は今回は諸手を挙げて期待できたわけではありませんでした。
理由は制作会社が動画工房からTYOアニメーションズに変わったというところでした。
制作会社が変われば当然キャラデザや演出の毛色が変わってしまうため、吉と出るか凶と出るか・・・といったところでした。
比較した結果としては、長所短所はあるものの、見て損は無いことは保証できると思います。可愛けりゃいいんですよ結局

序盤はやはり毛色の微妙な違いが気になる箇所が多かったかなというのが正直なところ。
特に、結衣のツッコミの間の取り方がいつもと違ったり、綾乃が常時発情期のような状態だったのは引っかかるところでした。
また、この辺は映画の構成上序盤をキャラ説明に割かないといけないから仕方ないのかも知れませんが、
やたらキャラの名言をねじ込んできたり、無理やり百合絡みをさせてるように感じることが多かったですね。
一方、ギャグの部分に関しては序盤から適切に原作からネタを拾ってMIXしてきており、場内をキモオタの笑いで満たしてくれました。
これはキッチリ読み込んでいないとできないことだと思うので、後はキャラの動かし方を掴んできた後半に期待といったところでした。

そして後半のキャンプパート。
部室で合宿をしたときには会長と西垣ちゃんも同伴でしたが、今回はまさかの別行動で宿泊という度肝を抜くレズフィールドの展開からスタートというとち狂いっぷり(歓喜
この頃にはキャラの動かし方もだいぶ噛み合ってきた(あるいはこちらが慣れた)おかげで、ある種の安心感を感じながらブヒれました。
特に櫻子の動かし方には目を見張るところがあり、オリジナル展開ながら「あー櫻子ならやりそう^q^」という行動をしっかり取ってくれていた気がします。
カップリングも上手いこと色々できるようにイベントが組んであって、私的イチオシのあかちともキッチリ拾ってくれたのでありがたい限りでした。若干わざとらしかったですが。

キャンプなのに何故か近場にある温泉のシーンでは、湯気がほとんど無くて「そういうのいらねーぞ・・・」ソウルジェムを濁らせて魔女化しそうでしたが、あかりが鮮明にコケるだけでほとんどカットというファインプレーに惜しみない拍手を送りたくなりました^。^

それから、もうひとつの懸念材料であった作画ですが、こちらに関しては全くといっていいほど違和感はありませんでした。
動画工房の作画自体原作のなもり絵を逸脱するものではありませんでしたが、今回の作画はちょうど中間と言っていいのかもしれません。ここに関しては心配要りません。

いずれにせよ「慣れ」という余計な部分に神経を使ってしまった可能性はあるので、もう一周したら評価が大きく変わる可能性もありそう。
ゆるゆりがアニメコンテンツとして続いていくとしたらどちらが担当していくのか分かりませんが、どちらにも任せても大丈夫だと確信できました。



まぁなんだかんだなもりが神なんだよな










次は今更かよって感じもしますけど、聖地巡礼した結果さらに好きになってしまったこの作品の紹介をさせてください。






ヤマノススメ セカンドシーズン

おそらく今期最も難民枠に近いであろう作品。
女の子だけのゆるふわアウトドアのコンセプトの通り、女の子たちの日常と、登山というハードな部分をハイブリッドで楽しめるといった美味しい作品です。
元々5分アニメだった時代から好きだったアニメで、15分×2クールという大出世を喜んではいましたが、ひょんなことから身内と敢行した飯能聖地巡礼を通して振り切れるほど愛着が沸いてしまった作品。
前回社mfにはそのときに買ったTシャツで向かいましたが割と好評でよかったです、可愛いしね^−^

聖地巡礼のまとめに関してはこちらの記事をチェック(熱い宣伝)
→ヤマノススメ聖地巡礼 飯能編

知ってる景色が作中に出てくるだけでここまでテンション上がるもんだとは正直予想してなかったです。
でも、巡礼したあとに放送されたここなちゃんが飯能を散歩する回とか、最終回のほのかちゃんを飯能に誘う回とか、ホントにどこだったかありありと思い起こせる景色で高まる。

2クール目の大きな流れとしては、富士山登頂に失敗してすっかり自信とやる気を失ってしまったあおいが「山が好き」という気持ちを取り戻し、あおいとひなたの思い出の山である谷川岳への登頂を目指すというものになっています。
本筋自体はいたって真面目な話であるが、肉付けとして登山費用を稼ぐためにあおいがバイトを始めたり、そのせいで夏休みの宿題にあっぷあっぷになるといった日常要素もふんだんに取り入れていくのが素晴らしい。というか半分くらいは登山してない
ある種アニメのお約束なのかもしれないが、如何にも知性派ポジションだったあおいとかえでさんが実は全く勉強ができず、反面お調子者のひなたは家庭教師をこなせるほどの秀才という設定が加わり、またひとつ掘り下げてはいけないほうにキャラが掘り下げられたのも見逃せない。


そのほかにもかえでさんの友達が登場したり、ここなちゃんの家庭事情が垣間見えたりと、様々な側面が顔をのぞかせてくれるようになってきました。


それから特筆すべきところは最終回を前にしてメインポジションの新キャラが登場したということだろう。



一枚絵には既に登場していたが、思い出の山で新キャラのほのかに出会う。

ほのかは物静かなカメラっ子という設定で、キャラ的にもカメラというツールと見ても今までなかった部分を補完していて組み込みやすそうに感じる。
住んでいるとここそ飯能と離れているが、最終話ではみんなに誘われて飯能まで遊びに来ているし、3期があるとしたら、今後も絡んでくることが期待できるだろう。











次に紹介するのは、今期最も推したいこちらのアニメ。





SHIROBAKO

今期一番面白かったのはSHIROBAKOです、異論は認めない。
確かに前評判どおりFate寄生獣も面白かったけど、SHIROBAKOの方が上を行ってます。
誇張無しに面白くない回が無い、アニメ製作という地味な世界にスポットライトを当てているのに毎度毎度熱い。


かつてアニメーション同好会で共にアニメを作り上げた5人の仲間たちが、再び5人でアニメを作ることを目指して飛び込んだアニメ業界。
主人公は制作進行へ、他の4人はそれぞれアニメーター、声優、3Dクリエイター、大学での脚本の勉強へと足を進めた。
そんな彼女たちのそれぞれの思いや困難を乗り越えていく姿を、主人公宮森の所属する弱小制作会社が一本のアニメを作り上げるまでを通して描いていくというのが前半の流れ。
弱小ゆえに多くのトラブルに見舞われたり、クリエーター同士のこだわりが衝突したり、順風満帆な製作工程とは程遠いですが、その困難をひとつひとつ乗り越えていく展開が手に汗握らせます。

自身も4月から社会人ということもあり、このタイミングで自身の未熟さや描ききれない仕事感に悩み壁にぶつかる主人公たちを見ていると心にくるところがあり、いい時期にこの作品に出会えたことを幸せに思います。
美化されている部分はあるとは思いますが、アニメ製作、ひいては裏方の仕事の大変さやプロとしてのこだわりがアリアリと伝わってくることで、人として少し優しくなれること請け合いです。



先ほど1クール目という表現をしましたが、今月から2クール目が始まります。

面白さは保障するので是非1クール目から見て欲しい作品です。




さて、いつもどおりあんまり話が膨らませられない作品についてはキャラ紹介でもしていきましょうかね^q^






宮森あおい

本作主人公、通称みゃーもり、おいちゃん etc.
再び5人でアニメを作るという約束のために制作進行という形でアニメの世界に入る。
他の道を選んだ仲間たちの泥水を飲むような下積みに比べると比較的安定はしているものの、逆にメンバー内で将来像が一番見えていないと不安に感じ思い悩むことが多い。

宮森の魅力は結構オタクにウケそうな部分に集約されてる気がするので人気出そう・。・
具体的に列挙すると
・アニメに理解がある
・制作進行という立場上気配りができる
・無茶振りにも乗ってくれる
・ダメ男の太郎にも優しい

・切羽詰るとゴミを見るような目で見てくる



















・うむ・。・








・・・まぁクールビューティ決め込んでたのに思わずガッツポーズしちゃって照れる興津さんが最強なんですけどね・。。・




・・・忘れるところでしたがもうひとつ、この作品を見る上でのお楽しみポイントがあったりします。
それは、大部分の登場人物にモデルがいるということ。
ギョーカイの有名人を結構な再現度で登場させてるみたいなので、詳しい人は思わぬところで笑ってしまうかもしれません。



















次は先ほど匂わせていた3DCGアニメを紹介します。
個人的には今期で一番好きなアニメなんですけど、一言で言うとおっさんホイホイなので、オススメできるかというと怪しいところがありますね^q^
ネタが分かって空気に馴染むとズブズブ嵌っていくと、そんな感じのアニメがこちらです。









Hi☆sCoool! セハガール

もしかしたらセガがゲームハードを作っていたという事さえピンと来ない世代もいるかもしれません。
しかし、自分の幼少期はセガのハードに育まれたと言っても過言ではありません。
特にお世話になったのはセガサターン

「周りの家はスーファミだけど、うちに来ればセガサターンができる!」といった感じの謎のアドバンテージが生まれるような玄人好みのハードでしたが、数多くの名作ゲームがこのハードにはありました。
何を隠そう、私のヌースというハンドルネームも、昔ハマったセガのゲームのキャラクターから取っていたりします!・。・!
興味ある方は見てください。


そんなセガのハードたちが擬人化した女の子、通称セガ・ハード・ガールズがゲームの世界に入って活躍するのがこのアニメ、Hi☆sCoool! セハガールなのです。
ちなみに私がお世話になったセガサターンはこんな感じに擬人化されました。

自信家なんだけどやたら不憫な扱いを受ける黒髪ツインテキャラになりました。
ちなみにちっこいのと大きいのがいますが、通常時がちっこいの、ゲームの世界に入ったときが大きいのという認識で基本的にはOKです。わざわざ変身バンクまであります()

残りのキャラの説明もしておくと、金髪眼鏡の知的なほうがメガドライブ、ピンクのツインテの方がドリームキャストとなっています。


まず大きな魅力として挙げられるのは、やはりセガファンを思わずニヤリとさせる小ネタの数々。
チャイムがゲームの起動音だったり、アイキャッチがディスク入れの蓋が開いてるときの警告音だったり、EDが社歌のアレンジだったり・・・

作中に登場するウサギのセンター先生の中の人を推理するのも、セガの関係者について多少なりとも知ってる人なら楽しいと思います。
中盤で大ヒントが出て、最終話ではクレジットであっさりネタバラしされます^q^



本編に関しても基本的に版権持ってる都合、往年の名作からスマホゲーまで、やりたい放題ごちゃ混ぜにしてきます。
夢の(というかカオスに近い)コラボレーションをセハガールと共に堪能できるといった感じになってます。






次に挙げられる玄人向けな魅力として、作品全体のノリがあると思います。
CGの感じを見てピンときた方もいるかもしれないのですが、gdgd妖精sのスタッフが中心となって製作しています。

少しずれたシュールさのボケやツッコミ、ゲームの世界に入る前のレトロゲーを絡めたゆる〜い雑談など、gdgd妖精sの空気が好きだった人はそのままある程度は楽しめるのではないかと思います。


もうひとつノリとして顕著なのが、最初にあげた通りコアなターゲットであるおっさんを捕まえるための古いネタが要所要所織り込まれていたりするところ。
唐突に出現した熱湯コマーシャルの生着替えの再現度の高さには思わず吹いた。 #おっさん



アレだけやりたい放題やっといて、なんだかんだ最終回だけいい感じでちょっと感動したのがなんだか悔しい(´・ω・`)












次は、今期の隠れた名作として個人的に評価している作品をひとつ。





暁のヨナ

最初にことわっておきますが、タイトルから予想がつくとおり人物名や身なりが完全に朝鮮系なので、過度に苦手な方の視聴はオススメいたしません。
ウリナラファンタジーとかいう酷すぎる呼称には思わず笑いましたが、一言に集約するとまぁそうなってしまうかなと()

この作品は少女マンガが原作なのですが、同じく少女マンガ原作であった春アニメ、それでも世界は美しいが素晴らしい出来だったため、期待を込めて視聴することにしてみました。

結果としてこの選択は大正解だったと思います。
というかこの2作を見て感じたのですが、ファンタジーに関しては変にこじらせたラノベ原作より、王道ど真ん中の少女マンガ原作の方が展開が熱いです。
「やっぱりそう来るか」って分かっていてもなんだかんだ心高ぶり手に汗握り、時には感動させてくれる・・・
奇抜な設定ももちろん嵌れば中毒性は高いのですが、毎週期待を裏切らず安心して見られるという意味では王道の右に出るものは無いなと実感しました。


あらすじの説明に入りましょう。
この作品の鍵と登場人物はこの3人、左からハク、ヨナ、スウォン。


ヨナは高華王国の皇女にあたり、従兄のスウォン、護衛のハクとは幼馴染の関係にありました。
優しい父の愛情をたっぷりと受けて育ったヨナ姫は、いつしかスウォンに淡い恋心を抱くようになっていた。


一方二人の幸せを願って恋仲を取り持とうとしていたハクでしたが、実はヨナ姫に思いを寄せているというコテコテの王道パターンで、なんだか面白くなさそうな顔をすることも。


ヨナ姫を巡るどたばた三角関係コメディでも始まるのかなーと思いきや、ヨナ16歳の誕生日の夜、事件は起きてしまいます。



その夜ヨナはスウォンとの結婚を反対する、父親でもある高華王国国王イルの元に二人の結婚を許してもらえるよう説得するため向かっていた。
しかしながら、開けっ放しの父の部屋の扉、普段は至る所に配置されているはずの衛兵たちに全く出会わなかったこと。
不自然な状況に不安を感じながら扉を開けたヨナの目に飛び込んできたのは—








鮮血に染まる父、そして刃を突き立てたスウォンの姿。


イル陛下の優しい性格ゆえの甘さから弱体化していく高華王国を憂いたスウォンは王位簒奪のため水面下で暗躍、イル陛下を暗殺しすべての罪をハクに着せる腹積もりでクーデターを起こしたのである。

城の中は既に四面楚歌であったが、ハクと共になんとか逃げ延びることに成功する。
しかしながら温室育ちのお姫様にとって逃亡生活はあまりに過酷で、最愛の人の裏切りという辛すぎる現実を受け入れられず日に日に抜け殻のようになっていった。


生きねばならない、しかしスウォンのことは忘れられない。
茫然自失となってしまった弱弱しいお姫様が、逃亡生活の中で多くの人と出会い強く成長していく様子を描いていくのが、この暁のヨナの大まかなあらすじとなっています。



ヨナ姫自身の成長と並行して、旅を続ける中でわずかながらの仲間を得ていくことになるのですが、
仲間に引き入れるまでにそれぞれのドラマがあり、まるで昔のポケモンアニメを見ているような懐かしさを覚えることもありました。
朝鮮っぽさや逆ハーレムがちょっとって方も少なくないとは思いますが、心動かされる王道展開の連続に引き込まれること請け合いなので是非見てほしい作品です。

ちなみにSHIROBAKOと同じくこちらも2クール物なので、冬も引き続き楽しんでいきたいと思います!・。・!












さて、今期はさすがの豊作だけあって話したいことは他にもたくさんあるのですが、とりあえずこんなところにしておいて、気になっている今後の作品をいくつか見ていきたいと思います。

何より今気になってるのが1月の映画。






劇場版PSYCHO-PASSサイコパス 1/9公開




劇場版蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC 1/31公開


今期放送のサイコパス2期は、設定こそ引き継いだものの脚本が変わり、どうにもしっくりこないという感想を持った人も少なくないのでしょうか。
かくいう私も、普通の作品としてみれば普通に楽しめたものの、1期を鑑みるとどうもシナリオの組み立てやメッセージ性の部分で不満が残るところがありました。
しかし、映画のほうは1期と同じく虚淵脚本、まさにこれこそサイコパスというのを迫力のスクリーンで見せ付けてくれると今から期待に胸膨らましております!・。・!

そして映画アルペジオ
ゆるゆりの映画を見に行ったときに宣伝を見て、その迫力に完全に飲まれ、アニメの回収をするに至りました。
大迫力の艦隊戦はやはり映画館でこそ映えると確信しています。
こちらは情報によると2部作のうちの前編にあたり、序盤は再編集の総集編、後半40分ほどが後編に向けた新作パートとなっているようです。
駆け足ながら総集編が入るということは、おそらく未視聴の方でも楽しめる構成になっているのだと考えられます・・・
誰か一緒に見に行きましょう(切実)



・・・春アニメに関しては正直よく分かりません^q^
というか2クール目とか続編とかある程度予備知識がないとアレなやつのウェイト高すぎませんか・。・
しかも結構古いのから2期目ってのが多くて前作見てなくて、割と目を通そうか悩んでるのも多いです。デュラララとかファフナーとか。
注目度で言うと艦これが圧倒的みたいですけど、正直コケる気しかしない()

まぁ軽くオススメできるとしたらこれでしょうかね。

DOG DAYS″

可愛い、ブヒれる、頭空っぽでおk(雑)


・・・正直春アニメのラインナップの方が楽しみすぎて若干浮き足立ってしまっています^。^;
・俺ガイル2期
シドニア2期
てーきゅう4期+スピンオフ
・Fate2クール目
・ロボガ2期
きんモザ2期

etc.


ヤバないですか?

もうとりあえず冬はSHIROBAKOとヨナと寄生獣の続きを楽しみながらあとチョイチョイ当たりがあればいいかなー程度の感じでいこうかと思ってます。
むしろオススメあったら教えてください(´・ω・`)












最後に、今年一年で個人的に推したい作品をランキング形式で選定して締めたいと思います。
もちろん独断と偏見+そもそも見てないやつが結構あるので、
「なんでこれが入ってねーんだ」とかいうクレームは受け付けられません・。。・



第5位













いなり、こんこん、恋いろは。

ドハマりして原作まで買ってしまった作品ですが、原作を買ってほしいという意味でもこの位置にしました。
原作の良さを削ぐことなく、アニメとしてキャラに命を吹き込んでくれたものの、10話という時間の壁に阻まれ昇華しきれなかった印象が残る。
いなりと丹波橋くんの恋は実るのか?うか様はあれでお別れなのか?墨染さんの思いは報われるのか・・・?
見ていた方なら気になる部分多いと思います。原作読みましょう、なんなら貸します!・。・!

人間と仲良くなりすぎてしまった神様と、神様に近づきすぎてしまった女の子が彩る恋愛物語。
多くの困難をぼかさず丁寧に描く完成度の高いラブコメディに仕上がっています、是非見てみてください!うか様かわいい





第4位













普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。

「(今年良かったアニメって何があったっけなぁ・・・)」と思ったときに真っ先に頭に浮かんだ作品。
如何にも萌え豚を一本釣りしたそうな絵柄(大好きですが)、痛いまとめ記事みたいなタイトルと正直あまり期待していなかった分、反動でその質の高さを強く感じる。終盤のまとめ方の綺麗さには未だに良作の余韻を感じざるを得ない。

日常系、可愛い女の子、百合・・・その辺の基本をキッチリ押さえた上で、「ろこどるって何か?」という部分で色々な投げかけを我々にしてくる。
主人公たちの知名度が徐々に上がるほどにそこに立ち返れる構成にしてあるのがホントに巧妙で、サクセスストーリーにありがちなご都合主義感や置いてけぼり感をほとんど感じさせず、むしろ終盤ほど一体感を得られどんどん入り込んでいかされてしまう・・・
ペラッペラな萌え系4コマ漫画をここまで綺麗に肉付けした作品は正直なかなか無いと思うし、可愛くて楽しめる作品としてオススメしたい。





第3位













それでも世界は美しい

先ほども少し触れましたが、少女漫画への偏見を根っこのところから打ち砕いてくれた名作。
政略のために嫁に出された雨の国の公女と、それで遊ぶために呼びつけた晴れの大国の若き王。
のっけからガタガタなこの二人が、幾重にも降りかかる火の粉を払いのけながらお互いを大切な存在として認め合っていくその恋愛展開はまさに王道にして至高。
王道というのが少女マンガにおける最大の武器なのだと気づかされるとともに、奇をてらった話作りに慣れすぎて忘れかけていた王道展開の破壊力を思い知らされる・・・

自信を持ってオススメできる作品なので是非目を通していただきたい。





第2位













SHIROBAKO

今期の作品なのでもはや語ることもないが、とにかくバトル物でもないのに毎週毎週熱いというのが新鮮な魅力を持っているというのがこの作品のすべてといっても過言ではない。
アニメ製作とかいうどう考えても切羽詰ってるだけの地味なモチーフを、ここまで手に汗握る作品に仕立てたのは正直奇跡に近いと思っており、今期一番安心して見れたのは間違いなくこの作品である。

繰り返しになるが本当につまらない回が無い。
如何にも弱小アニメ制作会社にありそうなトラブルを、ご都合展開に頼らず一つ一つみんなで乗り越えていく。意外なところから解決の糸口が見つかってくる・・・
思わず歓声を上げたくなるような逆転劇に息を呑むばかりである。

加えて、私事だが4月から社会人というこの時期にこの作品に出会えたのはやはり大きい。
社会人がことあるごとに口にする助言や愚痴は、所詮イメージがつかないものなのだ。
もちろん美化されてる部分はあるだろうが、仕事のリアルに少しでも触れられたという意味でもこの作品の存在は小さくないと思っている。





第1位














シドニアの騎士

3DCGへの毛嫌いがどれほど小さなものか教えてくれた傑作。ホントに絵柄だけで切った人には全員今すぐ見てほしいレベル。
未確認生物との戦闘というありがちなシナリオではあるものの、そこに絡む人間の弱さの部分を浮き彫りにしてドラマ性を高めている。
虚栄心から取り返しのつかない重罪を犯し最終的にその幻影に苦しめられるもの、幻想と知りつつも思い人を忘れられないもの、慢心からあまりにやりきれない死を遂げるもの・・・
3DCGという無機質さからは及びもつかないほどのドラマと、迫力の戦闘シーンが迎えてくれるはずです。
引きの巧みさも相俟って一回踏み込めば止まらなくなると確信しているので、是非その一歩を踏み込んでほしい・・・





ということで、今回は『特に』というくらい長くなりましたが、この辺で終わりにしようと思います。
今期は振り返ると本当に恵まれたシーズンだったと思います、満腹になった今ですらスルーしてしまった作品を薦められる機会があるほどです。

早いもので4月から社会人。おそらく次にこの手の記事を書く頃にはもうその世界に飛び込んでいることでしょう。
垂れ流せる時間は大幅に減るものの、仕事が人生の最優先事項にならないよう、上手く時間をコントロールしていきたいものです・・・




それでは!!!